2023/11/16 19:33
滅多に新しいプロダクトを出さないsubtle voiceが数年の開発期間を経て、満を持して発売したSV Wool Add Jacket。これは僕が長年思い描いていた製品を形にしたものです。
夏のアルプス縦走等で、だいたいの人はTシャツを着ていると思う。テント場についてからの防寒着、皆さんはどうしていますか?
A:フリース & レインウェア
B:ダウン(インサレーション)
C:フリース & ダウン
大体の人がどれかに当てはまると思う。もちろんこれらの選択肢に間違いはないが、それぞれに弱点もある。
A:防寒性に劣る。レインウェアの着心地がよくはない。
B:半袖Tシャツに直にダウンは汗のベタつきを感じる。
C:保温性は問題ないが荷物が重く嵩張る。
僕は今までBのパターンでTシャツとダウンの間にウィンドシェルを挟んでいたが、着心地はよくはないし、テント場で過ごすにはウィンドシェルのフードはダウンのフードがあるのでいらない。※長袖のシャツがあれば問題ないが、僕は行動時、シャツよりフードのあるウィンドシェル派だ。
そんなこんなで、着脱の容易な薄手の羽織はないかなと色々試していた。PatagoniaのR1?厚すぎる。(厚い=熱い)Arc'teryxのKyanite LTもちょっと厚かった。ウールメーカーのカーディガンタイプはあるがボタンがちょっと煩わしい。ウールのフーディタイプはあるがフードの渋滞が起こる。
そこで開発したのが、subtle voiceのウール生地を用いたフードレスのフルジップジャケット。テント場に着いて、汗をかいたTシャツの上にすぐ羽織える。そこまで冷え込んでなければ、これだけで充分過ごせる。また、ウールの消臭性により不快感はない。夜間、冷え込んできたらダウンを着ればよい。
D:薄手ウールJKT & ダウン
subtle voiceの新しい提案がこの“D”になる。
優しく身体を温めるウールJKTがあれば、その分、ダウンのスペックを落として軽量化もできる。また、厳冬期、冷え込みが予想される時に、ウールのベースレイヤーに重ねてこのウールジャケットを着てもよい。
山は当然のことながら寒暖差が大きい。暑いかな?寒いかな?とウェアを迷うことは多いと思う。そんな時にちょっとプラスの暖かさを加えられるのがこのSV Wool Add Jacket。(Add=“足す”という意味)
ダブルジップで換気できるので、着用したまま歩いても快適に使える。また、シルエットはゆったり目ながら裾と袖口をパイピングにすることでフィット感を高めている。ハンドウォーマーポケットももちろん付いている。
ありそうで意外に少ないフードレスの薄手保温着。山ではもちろん街でも着やすいデザインで一年中本当に活躍できる。
カシミヤのような滑らかさで優しくあたたかい着心地のsubtle voiceのウールをこのSV Wool Add Jacketで是非体感してほしい。
皆さんのレイヤリングにちょっと加えてみてください。